“KOKOROZASHI”

代表メッセージ

代表メッセージ

外国人と日本をつなぐ学びの場を京都につくります。

私は「教育を通して母国の役に立ちたい」「日本と母国をつなぎたい」という想いから、2002年に故郷インドのオディシャ州プリ―に学校をつくり、子供たちに勉強を教えるとともに、交換留学、文化交流などの活動を行ってきました。この学校のように子供たちの未来を切り拓き、人と人、国と国の絆を深める学校を日本でもつくることが、私の長年の夢でした。
現在、日本には多くの優秀な外国人が働いています。彼らは、日本を好きでやってくるわけですが、日本に馴染むことができず帰国してしまうという現実があります。その大きな原因が、子供たちの教育です。既存のインターナショナルスク-ルは授業料が高額なため、一般的な収入の労働者は子供を通わせることが困難です。かといって日本の学校に通うと日本語を中心に勉強するため、祖国へ帰った時に、勉強を続けたり仕事に就いたりすることが難しくなります。日本に暮らす外国人の子供たちが手ごろな費用で通うことのできるインターナショナルスクールをつくることで、より多くの外国人が日本に長く暮らし、日本とのつながりを深めていくことができると考えています。

当校を中心に、教育・文化・経済の輪を広げていきます

私たちのチャンドラ・セカール・アカデミー・インターナショナルスクール(CSAIS:CHANDRA SEKHAR ACADEMY INTERNATIONAL SCHOOL)では、国際的に通用する英語によるインド式プログラムに加えて、日本の言葉やマナー、文化を教えます。
日本の教育は、授業内容も教師も素晴らしいのですが、来日したばかりの子供たちが日本語や日本文化を覚えるには時間がかかり、十分に支援することは困難です。また子供たちの父兄も、言葉や文化を理解していないため、家族全員が苦労しながら毎日をおくらなくてはなりません。子供たちが当校で日本語や日本文化を学ぶことにより、将来、日本の学校に進学できる可能性が広がるだけでなく、その子供たちを通して父兄たちも日本を知る機会を多く得ることができます。
CSAISをつくる土地として選んだ京都は、いろいろな人と交流しながら、日本を学ぶには理想的な都市です。長い歴史が生み出した文化遺産や伝統が息づくだけでなく、三方を山に囲まれ、街中をきれいな川が流れるなど、自然にも恵まれています。さらに京都は「世界文化自由都市宣言」(=「全世界の人々が,人権,宗教,社会体制の相違を超えて,平和のうちに,自由につどい,自由な文化交流を行う」)を行っているという点でも、国際交流と世界平和の精神を大切にするCSAISにふさわしい場所です。
外国から来た子供たちの教育環境を整えれば、外国から来た大人たちにももっと日本を好きになってもらい、日本で長く働いてもらうことができます。CSAISを今回の小学校から、中学校、高校へと広げていくことが私の次なる夢です。それが実現すれば、少子化に悩む大学や優秀な外国人を雇いたい企業が京都に集まってくることにつながるのではないかと思います。CSAISを中心に、教育・文化・経済の輪が広がっていくことを願っています。

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